野球の打順 それぞれの役割
野球は1番から9番までの打順で進行しますが、効率良くスコアを上げるためにおのずと役割が決まっています。
1番バッターは選球眼と高い出塁率が求められヒットを打つだけではなく時にはファーボールやデッドボールも厭わずに塁に出ることを目指します。また、確実にホームインするための走力も必要で、隙あらば先の塁を狙います。
2番バッターは出塁したランナーを進めるために送りバントやアウトになる間にランナーを進める進塁打を打つ技術が求められますが、昨今では2番にホームランバッターを入るのもトレンドとなりつつあります。
3番バッターは塁に出たランナーを帰す役割のほかに、相手投手が厳しい状態で4番バッターに回るのを嫌って3番バッターに勝負を仕掛けてくる傾向にあり、高確率でヒットやホームランで繋ぐ能力が求められます。
4番バッターは統計的にもランナーが溜まった状態で打順が回ってくる確率が最も高く、ホームランを多く打ち得点力が高い選手が多いのも野球の醍醐味です。
5番バッターと6番バッターは通称ポイントゲッターとも呼ばれ、3番と4番が残したランナーが溜まった状態で回ってくるケースが多いことから勝負強さとダメ押しのもう1点を取ることが求められます。
7番バッターはランナーが少ない状態で回ってくることが多く、塁に出て再び上位打線に回すために出塁率が求められます。
8番バッターはキャッチャーが入ることが多く打撃の役割はあまり求めずにピッチャーのリードに専念することが求められるケースがほとんどですが、その分リラックスして打席に立てるため意外性のある打者が多いのも特徴です。
9番バッターはピッチャーが入り、まずはピッチングを最優先にするためにバッティングは二の次でランナーがいた場合には送りバントで確実に次へ繋げますが、ごく稀にバッティングも得意な選手は積極的に打ちに行くことがあるのも野球の奥深さです。