野球の沢村賞 受賞する資格
プロ野球における特別賞の一つに沢村賞があります。沢村賞を受けることはピッチャーにとって最も名誉なことといえるわけですが、そもそもどういう賞なのかというと、戦前に高校野球そしてプロ入りしてから巨人で活躍をした野球史に残る名選手です。しかし、徴兵されて日中戦争に参加し、一度は復帰したのですが兵隊として手榴弾を投げすぎたことにより肩を壊してしまい現役を引退しました。それから再び兵役につくことになり若くして命を通すことになったのです。
戦後、現役時代に築き上げた数々の功績をたたえて巨人はその背番号14を永久欠番にし、さら沢村栄治賞(沢村賞)を1947年に設立したのです。もし受賞をしたときには、受賞者に対しては金杯と賞金の300万円が送られることになります。ただ、これはプロ野球の連盟によって与えられる賞ではなく、巨人の親会社である読売新聞がつくった賞となります。
では受賞するためにはどういう資格が必要なのかというと、全部で7つの基準があり、それをすべてでなくても複数を満たすことで選ばれます。基準は15賞以上、150奪三振、10完投、防御率2.50以上、200投球回、25史解凍番、勝率6割以上というものです。選考は選考委員会によって選ばれ、最初はセ・リーグだけでしたが、89年以降はセ・パ両リーグが対象です。
これらの基準は投手のローテーション、分業制がある現在の状況では満たすことができないので、該当者なりやすいということで2018年から7回3失点が細く基準として加わることになりました。